神恋~水神様に恋をした~


白の水は清いからか、黒狐は悶え苦しんでいた。


白が目を青く光らせたとき、水の塊は水飛沫となって弾け地面に水溜まりを作り上げた。


倒れる黒狐は、立ち上がる気配を感じさせない。


立ち上がるどころか、遠目から見て、呼吸すらしてないように思える。


(黒狐は死んじゃったの…?)


「帰るぞ。」

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