神恋~水神様に恋をした~
聞こえないくらいの声で、私は呟く。
私は白が大好きだ。
お嫁に行きたい何て言ったらバカな人に思われるかな。
そもそも彼は、私を恋愛対象に見ていないと思う。
思うというより、確信に近いかも。
火照る顔は、寝ている白には気付かれていない。
その事に多少の安堵を覚えた。
(白は私をどう思ってるのかな…。)
そう考えている内に睡魔は襲ってくる。
ウトウトと半分夢の中へと入り込む。
何となく安心したくて、ドキドキする胸を抑えながらも私は白の着物の袖をそっと掴んだ。