神恋~水神様に恋をした~


聞こえないくらいの声で、私は呟く。

私は白が大好きだ。
お嫁に行きたい何て言ったらバカな人に思われるかな。

そもそも彼は、私を恋愛対象に見ていないと思う。

思うというより、確信に近いかも。

火照る顔は、寝ている白には気付かれていない。

その事に多少の安堵を覚えた。


(白は私をどう思ってるのかな…。)


そう考えている内に睡魔は襲ってくる。
ウトウトと半分夢の中へと入り込む。

何となく安心したくて、ドキドキする胸を抑えながらも私は白の着物の袖をそっと掴んだ。


< 35 / 249 >

この作品をシェア

pagetop