神恋~水神様に恋をした~
「私、ただの人間だから。術何て使えないんだよね…。」
確かに自分以外の者を家に上がらせるのを嫌がるのに、
住まわせるのを嫌がるのに、
どうして私をここに置いてくれるんだろう。
(あぁ、答えなんて簡単か。)
「多分、私を守るようにって私の家族と契約したからだと思うよ。
だから頼まれた分、ちゃんとその依頼をまっとうしているんだと思うなぁ。」
「「そうかも知れないね!」」
小鬼くんたちが作ってくれた朝食を食べ終え、お話もちょこっとした私は、水湖様のお屋敷へ行こうと誘われた。
ちょうど、梅が熟れて美味しい時期なんだって。
白は梅が好きだって小鬼くんが言ってたから、彼のために梅をたくさん取ってこよう。