神恋~水神様に恋をした~
何も言わずに食べさせてくれる白は何だかとても、優しい。
いつもより、優しかった。
(ヤバイ、風邪最高…!!)
お粥は小鬼くんたちが作ってくれた物だけど、こうして食べさせてくれる事で私の脳内は白の手作りお粥と言う妄想が出来上がっていた。
白が私に尽くしてくれるって、もうなんと言う幸せ…!!
「白、お水欲しい。」
その一言で傍にある冷たい水を飲ませてくれる。
ヤバイ、いつになく優しい白に私感激してる…!!
「もう寝てろ。」
頭にそっと乗せられた手が寝るように促す。
やっぱり、白がいると落ち着くし幸せだぁ~…。
「なんだ。」
「何でもない。」
じっと彼を見つめる。ただこの幸せな一時を頭に焼き付けておきたかった。
私にお粥や水を飲ませてくれた以外はいつも通りで、私の横で書物を読んでいる。