神恋~水神様に恋をした~
何事もなかったかのように、冷静に階下へと降りていく白はどういう気持ちで私にキスをしたのかは分からない。
“待っていろ”という意味なのかな。
何だか最近、私は彼にペースを乱されまくっている気がする。
好きだからこそ、小さな事でも嬉しくて。
もっと触れたいと、触れて欲しいと思う。
今回の出来事は、あまりに突然で、もっとして欲しい何て事を考える余裕さえもなかった。
ただ、こういう事をされるたびに、好きが積もるのは言うまでもない。
「……好き。」
両手で顔を覆って、小さく呟く声は、驚きと嬉しさと好きが混じった声。