神恋~水神様に恋をした~
布団からゆっくりと出る。
こんな朝早いのに、階下からは良い香りが漂う。
小鬼くんたちが朝食を作ってるんだ。
いつも、こんな早くに大変だなぁ。
「小鬼くんたちおはよう!」
釜戸でご飯を必死に炊く小鬼くんたちは私を見て飛びつく。
「「雪ちゃんおはよう!」」
「早いね!具合はどう?」と心配する二人が何とも可愛らしい。
小さい子に言い寄られるってこんな気分なんだぁ~…。
朝からぽわぽわお花畑の私たち。
気分よく朝を迎えられたと思った矢先、お庭に何やら人のような鳥のような者が居るのに気がついた
「な…何あれ…、」
「あぁ、あれは放っといて下さい。」
青鬼くんも赤鬼くんも、あの変な存在に気付いている様子。
なに食わぬ顔で調理を進めていく二人は、あれが何者なのか知っているのだろうか。