神恋~水神様に恋をした~
「ヤタガラスさんも朝食いかがですか?」
キラキラと目を輝かせる彼は、大きく首を縦に振った。
小鬼くんたちはあからさまに嫌そうな顔をする。
(めっちゃ嫌ってる…!!)
「ヤタガラスさん自分で朝食持ってきてよ。」
嫌そうな顔で言い放った小鬼くんたちは、なるべくヤタガラスの近くを通らないように遠回りして去っていった。
(小鬼たちに偉く嫌われてるな…)
しょぼんとする彼も感情が表に出過ぎだ。
「だ、大丈夫ですよ!私が持ってきますね!」
この言葉だけで目を輝かせる彼は単純だ。
これが上級妖怪だとは思えない。