神恋~水神様に恋をした~
1万年に1度妖怪の血を持つとされる“神の子”が生まれると言う。
そうして生まれたのが私だった。
私の家系は代々、『人ならぬ者が見える目』を持っている。
つまり属に言う妖怪が見えるという事だ。
通学路を歩いている私は現に、たくさんの妖怪が見えている。
人に憑いている妖怪や、イタズラをしようとしている者、ただ道を歩いている妖怪…、
人は、妖怪や幽霊はいないと言う。
だけどそれはただ見えていないだけで、幽霊や妖怪と言うものは常に私たちに傍に居る。
私たちが気付かないだけで共存している。
昔、私が小学3年生の時に事件は起きた。