神恋~水神様に恋をした~


1万年に1度妖怪の血を持つとされる“神の子”が生まれると言う。


そうして生まれたのが私だった。


私の家系は代々、『人ならぬ者が見える目』を持っている。

つまり属に言う妖怪が見えるという事だ。


通学路を歩いている私は現に、たくさんの妖怪が見えている。

人に憑いている妖怪や、イタズラをしようとしている者、ただ道を歩いている妖怪…、


人は、妖怪や幽霊はいないと言う。

だけどそれはただ見えていないだけで、幽霊や妖怪と言うものは常に私たちに傍に居る。

私たちが気付かないだけで共存している。


昔、私が小学3年生の時に事件は起きた。
< 8 / 249 >

この作品をシェア

pagetop