神恋~水神様に恋をした~


ふとに目につく腕の傷。

――『だっせー!雨降りのくせに!』

入ってきた。サラちゃんの記憶が。
もっと集中しろ、覗け。


――『雨降りじゃないんじゃね?』


これが日常だった。
雨降りなのに、そうじゃないとバカにされいじめられるのが日常だった。


――『やめろよ!泣いてるだろ!』


これが日常だった。
いじめられる彼女を助けてくれる彼。

この妖怪は、1つ目小僧…?


(この男の子が原因かもしれない。)


瞬間、白の屋敷にいた私はなぜか草むらにいて。

これも、彼女の記憶…?

どうやらその疑問は正解だったらしい。

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