幼なじみがあたしを〇〇の標的に!?

ふぅ、と安心していると…。


「なに?
俺のくせにどうしたって言いたいんだ?」



そしたら今度はあたしの手首を掴んで、壁に当てて動きを封じる結月。


待ってよ…。


前まではこんなことする人じゃなかったじゃん。


こんなに追い詰めなくていいじゃん。



「ねぇ、答えて」


耳元で囁かれる声が、妙に甘く聞こえてしまう。


「………」


あたしはもう何も答えられなかった。


沈黙の時が続いて、俯く時間が続く。


そしたらようやく結月はあたしの手首から手を離し、解放してくれる。



< 106 / 347 >

この作品をシェア

pagetop