ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
家に入って来たときも、『噂の』って言ってたよね?


「してるよ。ほんと、嬉しそうに話してくれるよ。」


嬉しそうに…。


「ここからは内緒ね。でも、分かったでしょ?」


何が『分かった』なのかくらいは分かる。


「はい。」


「鈍感じゃない子、大好きだわ。」


ぎゅーっと抱きしめられる。先生とは違ういい匂いがする。


「今夜言ってみなさい。『先生の事が好きです』って。」


耳元で囁く希望さんの声が妙に色っぽくて、私もこんなだったら良かったのにって。





「分かりました。言ってみます。」



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