ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
晩御飯を済ませ、お風呂に入り終えると、いつも大体9時を過ぎる。


「せんせー。もう寝ますよー。」


本に耽っている先生は返事をしない。


「せんせー。聞いてますかっ!」


「あぁ…ごめん。聞こえてなかった。」


やっぱり…。集中すると音って消えるよね。


「寝よっか。」


「はい。」


先生のひよひよ跳ねている髪を見つめながら、寝室まで向かう。


部屋に入ったところで、先生がいきなり振り向いた。


「ねぇ…千音、今日希望となんの話してたの?」

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