ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「そうだよ~鈴、先生大好き~」


少し頬を赤らめて嬉しそうに話す鈴は、とても幸せそうだった。


(私の先生ってワケじゃ…無いもんね。)


あの晩、先生は『この先はいつか俺から』って言ったよね?


(先生も…私と同じ気持ちなのかな?)


希望さんが言ってたように、私は先生の気持ちを全部理解できるわけじゃない。


(ましてや、相手は先生だよ。無理に決まってんじゃん。)


「どしたの~?千音、元気ない?」


鈴の一言で現実に戻ってこられた。


「大丈夫だよ。昨日、ちょっとはりきって勉強し過ぎちゃってさ。」


優と鈴の顔が引きつる。


「鈴。」


「優。」


二人はお互いに名前を呼び、顔を合わせる。


「「一週間後…テスト…だよね…?」」



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