ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「あっ!千音!ええとこにおった。ちょっと案内してくれん?」


「案内?」


春空が小さな地図を私に見せた。


「ここに行きたいんやけど…道わからんくなって…」


「あー…。なるほど。」


関西から来た春空には、ここらの土地は異国そのものだろう。


「千音、連れてってあげる。こっちおいで。」


目的地まで春空を連れて行く途中も、春空からは一定の距離を取っていた。


(何されるか…分かんないからね。)


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