ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
今は英語の授業だから、少しは話を聞き逃してもなんとも無いけど…。


「あっ…先生やっちゃったよ…」


先生が頭を抱えて悩み始める。


「せんせー、どしたの?」


海里がいつもみたくニヤニヤしながら先生をおちょくる。


「新しい教材忘れてきた…。日直の人取ってきてくれない?」


運の悪い事に、今日の日直は…


「千音と、春空だ!」


「ちょっと二人頼まれてくれるか?」


ここまで言われたら断れないよね…。


「分かりました。どこにあるんですか?」


「英語準備室。月丘先生いると思うから、あとは先生に訊いて。」


『月丘先生』。この単語に異様に反応してしまう自分がちょっと悔しかった。


「春空、行くよ。」


「はいはい。」


嫌そうにする春空を連れて、重い足取りのまま準備室に向かう。








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