ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「あぁ。月丘先生やないですか。」


「今日の朝ぶりだね。何してんの?」


何かの本で肩をポンポンと叩きながらダルそうに春空を見つめる。


「千音に用があって、ですね。」


「そんなもん見りゃ分かるよ。」


いつもに増して不機嫌そうだ。


「あのさ、春空お前も大概バカだぜ。」


先生に手をグッと引っ張られ、先生の腕の中にすっぽり収められた。


その上、その大きな手で目を隠される。


「なっ…何するんです!」


「ちょっとお前は黙ってろって。」


春空の顔も、先生の顔も見えない。


頑張ってもがいていると、制服のネクタイをスルリと抜かれた。


「ねぇ、春空。これ見えない?」


先生が長い指で撫でているのは、昨日先生に付けられたあの痕で…。
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