ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「っ……。」


先生が見せないようにって言ったから、見せなかったのに…。


少し冷たい先生の指と違って、私の体はどんどん熱くなっていく。


「…そういう事っすか…。せんせ。」


春空の何もかもを諦めたような声を聞いて、私は先生に抗う事を止めた。


「そういう事だからさ、手出さないでよ。」


「さぁ。それはどうでしょうね。先生が悪いんだと思いますけど。」


何も頭に入ってこない。


先生の腕に力がこもってきて、体が軋むような音がしている気がする。


「せんせ…痛い…です……」


「ごめん。」


ただ短くそう言ったけど、何も変わらなかった。


体は痛いまま。

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