ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「なあ、千音。お前何されてたんだよ。」


いつもの英語準備室に入るなり、私はソファに沈んだ。


先生が威圧的な瞳で睨んでくる。


「何も…されてません……」


とっさにこんな嘘ついたって、先生にバレるに決まってる。


「……ほんとにそうだったら俺は何も言わない。けどさ、何でここまでされてんのかちゃんと理解してからモノ言いなよ。」


先生のこんな顔見たことない。こんなに寂しそうな顔なんて…。


「俺は全部見てた。」


「なら訊かなくてもいいじゃないですか!」


ズルイよね。こんな時に泣くなんてさ…。


「なんで泣いてんの?千音。」


「分かりませんよ。そんなの…」


「分かるでしょ。自分の事なんだし。」


ほんとに分からないから…困ってるんですよ…。


「察してください!先生なんでしょ…。」


いつも寄り添ってくれるじゃないですか。


私の話聞いてくれるじゃないですか。


なんで…今日だけ私の事突き放すような事するんですか?

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