ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「まぁ、いいじゃん。春空お前ちょっと付き合えよ。」


「何にですか?」


「トランプ。」


「は?」


春空がそんな顔をするのも分からないではない。


私も、最初先生がトランプをしようと言い出した時には心底驚いたから。


「いいですよ。言っときますけど、俺強いですからね。」


「おう。受けて立つ!」



なんて強気でいた先生も、ゲームが終わる頃には頭を抱えていた。


「先生…弱ない?」


「そうだよ。先生弱すぎるよ。」


あっさり先生に勝ってしまった私たちは、先生を言葉攻めにする。


「もうお前ら黙れよ…。俺は弱いんだよ。こういうの。」


「そうですか。じゃあ俺ら帰りますね。」


「え…。まだいても大丈夫じゃないの?」


満足したのか、春空が椅子を立った。


「大丈夫やないよ。今日クラス発表なん忘れたん?」


「そういえば…。」


引っ越してきた春空に指摘されると…ツライ。




< 261 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop