ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
家に帰ると、中に希望さんと、一人の男の人がいた。


「こんにちは…。」


「あっ!千音ちゃん。おかえりなさい。」


希望さんの横にいた男の人にも軽く会釈をする。


「ごめんね。今日は旦那さんもいて。」


あ…旦那さんか。びっくりした。


「あなたが千音ちゃん?初めまして、希望の旦那です。」


ダンディーな感じの希望さんの旦那さんは、柔らかい笑みを浮かべてくれた。


「で…希望さん。腕の中にいるのは…」


「あ、言うの忘れてたね。二人目の雷(らい)です。」


可愛らしい男の子はぱちくりと目を見開いている。


「抱っこさせてください!」


希望さんと出会ってから、私は子供が大好きなんだなって初めて気づいた。


「いいよ。」


そう言われ、雷くんを抱っこしようとしたそのとき、


「ちおちゃーん。」


どこからか、幸香ちゃんが走ってきた。


「幸香ちゃん!私の名前…」


「そうなのよ、もう覚えたの。びっくりだわ。」


いや、びっくりなのは私ですって…。




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