ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「言わないとだめかな…それって。」


「そらな。俺の事もちょっと言うたしな。」


俺の事って夏海ちゃんの事でしょーが!


「はぁ…。」


大きなため息が出た。


「春君、千音ちゃんが誰と来たかってそんなでっかい問題なん?」


「そやな。運が良かったらお前の好きなイケメンとやらが拝めるわ。」


分かってて言ってる。しかも夏海ちゃんってイケメン好きなんだ…。


「千音ちゃん!はよ紹介してぇな!」


「…春空…。」


ほんと意地の悪い。恨んでやる。


「先生と来たんだよ。春空の予想通りね。」


「ほう。それはそれは。」


含みのある言い方をして、広場の方を見る。


「先生ー。春空が呼んでます!」


面倒な事になる前に、自分から呼んでやった。


「はぁ?んで春空が…。」


幸香ちゃんを引っ張って、こっちに向かってくる。

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