ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「先生、自分の事バカって言いますけど別にバカじゃないですからね。」


お前がバカバカ言うんだろうが。


「私、先生の事尊敬してるんですよ…。感謝だって…」


抱きしめていた千音の腕から、力が抜けていくのが分かった。


「千音?どうした?」


「……」


話しかけても返事がなかった。聞こえてくるのは規則正しい寝息だけ。


「寝ちゃった…か。」


千音なりに気遣ってたりしたのかな。もし仮にそうならゴメンを言わないと。


俺の腕の中で気持ちよさそうに寝る千音を抱き上げ、寝室のベッドに寝かせる。


「俺も感謝してるよ。ありがと。」


赤く、うっすら上気した頬にそっとキスを落とし、パタンとドアを閉めた。






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