ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
──文化祭前日。
メイド服やその他の制服類が配られた。
「千音可愛いよ~。」
「やったね、見立て成功!」
ひらひらのメイド服を身にまとう私の写真を面白そうに撮る優たち。
「止めてって!恥ずかしいじゃん…。」
これで接客なんてほんとに大丈夫なのかな…私。
「自信持っていいよ、似合ってるし。」
上から聞き慣れた声が降ってきた。
「先生まで…なんでこうも寄ってたかって…」
「春空も囲まれてるから大丈夫だって。」
春空の方に目を滑らせると、大量の女子たちで見えなかった。
「あんなになるよかマシだろ?」
「そうだけど…。」
優がざまーみろって小さな声で言った。