ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
そして迎えた当日。


私たちの店は、思ったより繁盛して少々回っていない所がある。


何せ一般解放ありだから、保護者の数が多いのなんの。


頑張って笑顔を貼り付けてメイドっぽく振舞う。


「ちゃんと出来とるやん。」


燕尾服が妙に似合う春空にイヤミっぽく言われる。


「私やれば出来る子なんで。」


なんて言ってる間にも注文は溜まっていく。


ゆっくりお茶を楽しんでいるお客さんと私たちのギャップで目が回りそうだ。




「千音、外回り行ってきて!」


波が去って一段落したところに、優の無茶振りが入った。


「この格好で!?千音が!?」


「うん!頑張れメイドさん!ちなみに場所は本部前ね。」


看板を渡され、強制的に教室を追い出される。


「仕方ないな…。」


でも、本部前の一番人が多い所にこの格好で放り込まれるのはつらいものがあるぞ…。


気乗りしない足取りで目的地へ向かう途中、先生の予言どおり複数人の男に囲まれた。










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