ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「優、何か辛いことでもあったの?」


帰り道、優にそう尋ねてみた。


鈴だけ方向が違ってもう既に別れたところだ。


「辛い事?やっだな何心配してくれてんのさ!優は元気だって。」


どう見てもから元気にしか見えないのに。


すると、優がシュンとした表情を一瞬だけ見せた。




「千音…何か優たちに隠してること…ない?」




その言葉に心臓が跳ね上がった。


「無いよ。隠してることなんて。」


もしも、あの事を優が気づいてるなら?


それを言い出せずにいたとしたら?


「そっか…ごめん。じゃあねまた明日。」


「…うん。」


静かに頷くことしか出来なかった自分に腹が立った。








< 321 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop