ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
その後、根掘り葉掘り先生との同居話をせがまれ、痺れを切らした先生にいつものごとく『早く帰れ!』とだけ言われて部屋を放り出された。




「そっかー。そんな事だったかー」


「そんなトキメキは鈴たちにはないね~」


「トキメキなんかじゃないし!」


余計なことまで話させられた…。


『先生は朝どんな感じなの?』とか、『料理は上手いの?』とか。


極めつけには『どんなキスしてくるの?』まで訊いてきた。


もちろん答えてはやらなかったけど!


「何かあったらウチらに言うんだよ!出来る範囲で助けてやるから!」


「もしかしてその出来る範囲ってすごく狭かったり…」


「するかもね~。」


皆で一斉に笑う。


苦いことがあったあとの甘いことは、普段の何倍も甘く感じた。








< 332 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop