ワケあって、イケメン先生と同居始めます。
「ななっ…何でそんな事聞いてたんですか!」


「あの距離にいて聞こえない方がおかしいよ。」


確かにそうだけど…。


「答えないと…ダメですか?」


「千音がキスしてほしいんなら。」


してほしくないわけがないのに…。分かっててそういう事訊いてくるから先生はズルイ。


「一回しか言いませんよ!」


「はいはい。」


意地の悪い笑みを浮かべて、私の腰に手をまわす。


「私を…溶かすようなキス…です。」


恥ずかしさで顔が真っ赤になる。


「よく出来ました。」


それは今日の優たちに言えたという事に対してなのか、私が今言った事に対してなのか。


どっちでもいいか、と考えているうちに唇が奪われていった。


「っ……は…んッ……」


容赦なく絡み付いてくる先生の舌に、頭の奥がボーっとしてくる。






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