チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
それを少し離れたところからお腹を抱えて、二人のルイくんは笑って楽しんでいるし。
尚くんは?と思って、目を向けてみると紙に軽く書いて役割分担をしてやるみたいだった。
さすが尚くんはしっかりしてるなって思いながらじーっと見つめていた。
すると、目の前に真っ赤のサロンが急に現れて、上を向くと……。
「何ボーッとしてんだよ。調理室にいるんだから今から特訓」
え、今から?ここで?
だって今って実習の最中でしょ?
「でも翔斗はミルクレープ作らなくちゃ…」
「別にあんなの分身と一緒に作るもんじゃない。勝手にどんどんやってる」
翔斗が振り返った先を見てみると、もう一人の彼がいつものように黙々と集中してミルクレープを作っている。