チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



「見たからにして場違いなお前がなんでこんなところにいんの?」



「おい、怖がってんだろ。やめとけって」



もう一人の男の人は止めてるのに、2人ともズイズイとあたしの方に近づいてくる。



片方はとても長身の人、もう片方は金髪。



「…………。」



最初は怖くて後ろに下がっていたけど、ただでさえ自分ひとりで心細いのにこの状況が怖すぎて耐えられなかったあたしは背を向けて思いっきりダッシュをした。



外に出られそうなドアをひたすら走って走って探して。



やっとの思いで建物から外に出た時はもう泣きそうだった。



「………っ」




あたし、本当にみんなのところに戻れるのかな。



はやく戻りたいよ。みんなに会って安心したい。



あたしの目からは涙がぽたぽたと溢れていた……。



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