チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
用意したものは生クリーム、氷、砂糖、ボウル、泡立て器。
「いい?これはよく覚えといてね。ボウルはよくステンレスのこの銀のを使うことが多いけど
ホイップクリームを作るときはこっちのガラスかプラスチック製のを使うこと。
それから空気とうまく混ぜ合わせるためにも大きめのボウルを使うこと。
泡立て器はコンテストでは一分一秒の勝負だから電動の方を使うからね」
「はいっ!」
なんでだろう。尚くんは優しく教えてくれるからかな。
翔斗の時と違って自分自身落ち着いてできるし、知識もスーっと覚えようとしなくても入ってくる気がする。
翔斗もこんなに優しければあたしだってもっと上達するかもしれないのにな~と思っちゃう。
あたしは尚くんが用意してくれた氷水が入った大きなボウルの中に
生クリームと砂糖を入れたボウルを入れて混ぜ始めた。