チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
最初の時みたいに砂糖が残ってる感じもしない。
「おいしい……」
「でしょ?クリームを今まで一番きめが細かくて、いい艶が出てるよ。
翔斗も素直に褒められないだけで、本当はちゃんとおいしいって思ってるから大丈夫だよ。
だから、もうそんな落ち込んだ顔をしないで、ねっ?」
「……本当に、尚くんは美味しいって思ってくれた?」
翔斗にはふつうって言われたから、尚くんの言葉は嬉しいけど過大評価してくれてるのかなって思って少し考えたけど聞いてしまった。
「もちろん!だって俺が教えたんだから、お世辞言う必要なんてないでしょ?」
あたしはコクンと頷いて、「ありがとう」と笑顔で言った。