チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



――――…



「…桜!未桜!なんで寝てんだよ!おいっ!」



「……お父さん?」



瞼を擦りながらゆっくり目を開ける。



やばい、本当に寝ちゃってた。



「誰がお父さんだ!ふざけんな。俺はこの一時間で構図を考えろって言ってったのに



何ベッドで普通に寝てんだよ!



今日が試合だって自覚あんのかよ!」



目の前に現れたのはすっごーく怒り狂った翔斗。



耳に翔斗のキンキンする声が入ってきて、思わず両手で塞ぎたくなる。



「ごめんなさい……でも」



「ったく、でもなんだよ?」



テーマの家族に合ったケーキ……思いついたよ。




< 160 / 247 >

この作品をシェア

pagetop