チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
「はぁ……。俺を殺そうとしてたヤツが未桜だけ手を抜くわけねぇだろ。
だからさー、そうやって失敗や怖さをおそれずに立ち向かえるのは未桜のいい所だと思うし
俺にはないところだからコンテストにもアシスタントとして入れたけどもう少しさ……」
「でも目の前で杖向けられちゃったからさすがにびっくりしたよ…!」
翔斗は自分の頭を押さえて、またため息を吐いている。
今となっては自分でもすごいことしたって思う。
あの時の自分だったからできたんだろうな。
「これからは無茶すんなよ。でも今回のことは全部俺が悪かった。
ごめんな」
翔斗は急にあたしに向かって頭を下げてきた。