チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



「泣きながら『おいしい』って言って俺の作ったケーキを食べる未桜がいつの間にか俺の頭から離れなくなかった。



だからパティスリーではたまに来て、客だし黙って見てることしかできなかったしそれでいいって思ってたけど



俺はこの世界に未桜が来てくれてこれが恋だって気づいてよかった。



未桜、大好きだよ。



これから未桜の食べるケーキは俺に作らせて」



「あたしも好き!翔斗とずーっと一緒にいたい!」



間を置かずに答えたあたしに、翔斗はあどけない笑顔で喜んでくれた。



そして彼はそっとあたしにキスをしてくれたんだ。



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