チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
そして、部屋のドアまで音を立てないようにそろりそりと進む。
ドアの下の隙間から漏れる光を頼りにドアまで行った。
「よし!でーきたー!」
「じゃあ俺が未桜ちゃんのこと起こしてきまーす!」
「いや、ルイは行かなくていい」
「やーだね!翔斗の言うことなんて誰も聞かないよーだ」
ドアノブまで手の感覚だけで見つけたら、今度は反対側の手で電気のスイッチを探す。
あ、あった!
ーパチンッ
やっと視界が開けた。そう思った瞬間、いきなりドアが開いた。
ートントンッ
「未桜ちゃーん!ごはんできたよーうわっ!」