チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



そして、部屋のドアまで音を立てないようにそろりそりと進む。



ドアの下の隙間から漏れる光を頼りにドアまで行った。



「よし!でーきたー!」



「じゃあ俺が未桜ちゃんのこと起こしてきまーす!」



「いや、ルイは行かなくていい」



「やーだね!翔斗の言うことなんて誰も聞かないよーだ」



ドアノブまで手の感覚だけで見つけたら、今度は反対側の手で電気のスイッチを探す。



あ、あった!



ーパチンッ



やっと視界が開けた。そう思った瞬間、いきなりドアが開いた。



ートントンッ



「未桜ちゃーん!ごはんできたよーうわっ!」



< 40 / 247 >

この作品をシェア

pagetop