チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
お菓子も魔法もできるなんて本当はこの人たちあたしが思っている以上にすごいんじゃ。
店長さんは翔斗のことを見習いだなんて言ってたけど、やっぱりあたしはそんな風には思えないよ。
尚くんは杖をクリスマスツリーに向けてライトアップさせた。
光っては消えてを繰り返すライトに、よく見ると壁にはリースが飾ってあったり、テレビの前には可愛いジンジャークッキーがあった。
それからはみんなはこの学園について教えてくれながらごちそうを食べた。
「「「「いただきまーす」」」
「…いただきます」
洋菓子を勉強するにはどうしてもフランス語が
必要になってくるから英語の代わりにフランス語の授業があるとか
もうすぐ校内ケーキコンクールがあって、みんなはそれぞれどんなケーキを作るか構想練ってるとか
魔法薬の先生が、悪い例をわざわざいつもやってくれる先生で、この間一人で悲惨なことになって笑いが止まらなかったとか
ルイくんと苺子ちゃんがとにかくほとんど食べずに教えてくれた。