チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
「でも未桜ちゃんにとっても話した方が楽になるかもしれないでしょ?
それに話してもらえたら、俺たちだって何か役に立てるかもしれないし」
もちろん無理にとは言わないよ?と尚くんは言った。
4人から注がれる視線。その目はみんな真剣な目で……
話したら本当に協力してくれそうな感じがした。
このことはあたしが一人でどうにかできる問題じゃない。
もしかしたらこの話を聞いても信じてくれないかもしれない。
変な人だと思われちゃうかもしれない。
それでも、言ってみないとどんな風にみんなはとるか分からない。
「あの今日ね……」
あたしはゆっくり話始めた。
「スリール ド ランジュに予約したケーキを取りに行ったんだけど
その帰りね知らない人に……っ」
だけど急に頭痛がしてそれ以上話を続けることができなくなった―――。