チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



だって、ちょっとテンパってたからって言い訳をしたかったけれど



その後、流暢に翔斗がフランス語を先生に話していて何にも言えなくなってしまった。



「未桜ちゃん、気にすることないよ。フランソワ先生にはちゃんと通じてたし。



私は何もフランス語を話せない中で、日本語じゃなくて英語で応対したのはすごいと思うよ」



くるっと振り返って苺子ちゃんが励ましてくれた。



そして、苺子ちゃんの言葉で初めてあの先生がフランソワ先生だってことが分かった。



「俺もごめんね。通訳するんじゃなくて、答え方を教えればよかったよね。



でも翔斗が未桜ちゃんはフランス語初めてだからって先生に言ってくれてる」



「え、本当に?」



尚くんに聞き返すと、前からコツコツと足音が聞こえてきた。



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