チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
そんなの……。
「無理「なんて言わせない」」
翔斗はあたしの答えを予想していたのかフっと笑った。
「基本的にはトーナメント形式の個人戦だが、ルールにはアシスタント1人つけるのは可能になっている」
「……それがあたしに基礎を特訓する理由なの?」
「そうだ。あんたのことだから、失敗して一回戦予選敗退になるかもしれねぇけど……。
それでも俺はあんたの発想と勢いを買った」
「でも……そんな大役あたしが果たせるなんて思えないよ」
頭の中では勝ち上がっていくことを考えるよりも
倍に自分のせいで負けてしまったらどうしようの方が強い。