チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



「タイムリミットは2週間だ。授業のない時間はみっちりここで特訓だからな」



「……だから「どっちにしたって特訓しない選択なんてありえねぇけど」」



なんていう強引さ…。



あたしに断る隙も与えてくれない。



彼はもうやる気十分で、制服からコックコートに魔法で一瞬で着替えてるし。



「はやくこっちに来い」



あたしが半ば諦めてキッチンの方にゆっくり足を進めると、翔斗はあたしの方に杖を向けて一度振った。



すると、あたしの服も制服から実習の時に初めて着たコックコートに変わった。



「なんであたしなの?尚くんとかルイくんとか苺子ちゃんの方が絶対に良いアシスタントになるのに……」



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