2択に1つの恋愛
授業が始まった。
結局ぎりぎりまで話し相手にされていたレオは、とても疲れているようだった。
『ブルブル』
「え・・・」
レオを見ていた私は、ふいに携帯にメールが届いたことに少しびっくりした。
「・・・誰よ・・・」
授業中に送るなんて。
そう思ってメールを開くと・・・
『同じ歳だったなんて(笑) びっくりしました\(◎o◎)/!
運命感じちゃいますね。これからよろしくお願いします(*´ω`*)』
・・・・・・
見覚えのないメルアドだったが、心当たりの人物に視線を向けると・・・
「な・・・」
レオはこちらを見ていた。
かすんで消えてしまいそうな優しい微笑みに、私は思わず見入ってしまった。
・・・男子のくせに可愛い顔文字使いやがって・・・
私は何とも言えない気持ちのままメールの返信をした。
・・・彼を見ていると、心臓が高鳴ってしまう。