キミとまた逢える日まで
「ねぇ、瑠花。森谷のヤツまた喧嘩したんだって!」

「えぇ!そうなの!?怖いね…」

「瑠花は小さくて可愛いから狙われないように気をつけてね」

「大丈夫だよ?心配してくれてありがとう!」

私、一ノ瀬 瑠花、高校二年生。

身長は150㎝しかないから、みんなから子供扱いされる。


私は子供じゃないのに!!


そんなことを考えていると誰かにぶつかってしまった。


「あ、ごめんなさ…」


顔を上げると、そこには森谷くんがいた。


ひぇぇぇぇぇ!どうしよ!!
森谷くんにぶつかっちゃった!!!


「ご、ごめんなさいっ!」


ぎゅっと目を瞑って下を向く。
何もされませんように…。


「気ぃつけろよ。危ないだろ。」


私の頭をポンと叩いて森谷くんは歩いていった。


え…?何もされなかった…。


確かにいつも通り無愛想だったけど、声は優しかった…。


しかも、なにあれ!?頭ポンって…!!


私の心臓はばくばくと音をたてていた。


噂に聞く森谷くんは、喧嘩ばかりで横暴。


だから私もそう思い込んでいた。


だけど全然違った。


ほんとは…すごく優しいひと。
























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