キミとまた逢える日まで
数時間後、医師が手術室から出てきた。


「先生っ…!!森谷くんはっ…!?」


「最善を尽くしましたが…救うことができませんでした…」


「そ…んな…」


「最後のお別れを言ってあげてください。」


私は手術室に入る。


「森谷くんっ…!」


森谷くんは力なく笑う。


「る…か…。そばに…いてくれて…ありがとう…。あい…してる…。バイバイ…」


そう言って森谷くんはこの世を去った。


「7月13日…9時57分…御臨終です…」


「森谷くんっ…!ねぇ、目覚ましてよっ!
いやぁぁぁぁぁ!!」


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