Secret Planetarium
想い
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「お前よく電車で会うよな?」
「え?」
話し掛けてきたのは黒髪で流行らない眼鏡をした白衣の男。
「いや、いつも同じ電車にいるなって思ってさ。」
男は頭を掻きながらそのまま通り過ぎていった。
「誰あれ?」
私はため息をついた。
友達が指を差しながら言う。
「加藤先生じゃない?」
「はぁ?誰それ?」
「理科の先生だよ。いい先生だよ。」
「どうでもいいや。」
私はそんなことを覚えていてくれる先生が気になったけどもう関わることはないと思ってた。