Secret Planetarium

「さて、警察行きましょうか?」

先生の目は怖い。

「な、何でですか?」

相手は小柄な三十代くらいのサラリーマン。

「痴漢してましたよね、彼女のこと。」
先生は私を見る。

「してませんから!!濡れ衣ですよ。」

「私がはっきり見ました。
訴訟起こしますよ。」
先生はきつく男を睨む。

男は黙り込んだ。

「うるせぇな!!
少し触ったくらいでいちいちめんどくせぇんだよ。」

男は捕まれた腕を振り払い足早に逃げていった。


「ごめんな、すぐに助けてやれなくて。」

先生は私に向けて謝る。

「全然大丈夫ですよ。
助けてくれてありがとうございます。」
< 12 / 17 >

この作品をシェア

pagetop