Secret Planetarium
「さて、警察行きましょうか?」
先生の目は怖い。
「な、何でですか?」
相手は小柄な三十代くらいのサラリーマン。
「痴漢してましたよね、彼女のこと。」
先生は私を見る。
「してませんから!!濡れ衣ですよ。」
「私がはっきり見ました。
訴訟起こしますよ。」
先生はきつく男を睨む。
男は黙り込んだ。
「うるせぇな!!
少し触ったくらいでいちいちめんどくせぇんだよ。」
男は捕まれた腕を振り払い足早に逃げていった。
「ごめんな、すぐに助けてやれなくて。」
先生は私に向けて謝る。
「全然大丈夫ですよ。
助けてくれてありがとうございます。」