君への唄
真っ暗な意識のなかで僕は再び目覚めた。湿った土のにおいがした。

暗くて何も見ることはできない。




埋められてしまったのか。あっけなかったなぁ…







ぼんやりとそんなことを考え、昔を思い出していると声がした。



―おまえ、今なんでここにいるのか知っているか?




―?
そんなの死んだからに決まっているじゃないか。


< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop