君への唄
―あと4年、その女を思い続けられたら会わせてやろう。
記憶とはあっけない物だ。“忘れる”という恐怖と戦えるか?



―そんな簡単に忘れるわけないだろう。僕の過去だ。僕のものだ!!



―じゃあ聞くが、お前の名は?






なぜだろう…そう言われると自分の名が分からない。

今まで何と呼ばれていたのだろうか。
君は僕を何て呼んでいたっけ…?

何故か思い出せない。

驚きと焦りで急に怖くなった。





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