さくら、切なく。


「初めまして…リンと申します…優しくしてくださいね…。」


私は19歳で風俗に手を出した。


どうにでもなれ。って思っていたので辛いのは最初だけであとは痛くも痒くもなかった。


たくさんお金を持っている大人のおじさん。


もともとよくしゃべる私は自分を隠して笑顔でおじさんたちに媚びた。


身長も153㎝と小さめで、胸も小さくはないためになかなか人気はあった。


時には出会い系で個人的におじさんを釣っていた。


体さえ売れば服も買ってくれる。
おいしいものも食べさせてくれる。


私は私をうしなっていた。



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