さくら、切なく。
「咲季おはよー。」
「おっ、茉莉おはよー!」
私は、いつものように毎朝友達の茉莉と
バス停で待ち合わせして高校へ通っていた。
もう、二年も毎朝、顔を合わしている。
茉莉とは小学から同じで
とても元気でみんなが一歩引いて
しまうくらいの変わり者だ。
部活も中学から吹奏楽で
小さい頃から仲がよかった。
お互い下の名前で呼びあう仲だった。
茉莉の両親と私も母は仲がよかった。
私は母子家庭だった。
姉が二人と兄が一人いるが、
仲がよいのは年が近い姉のひとりだ。
あとはお父さんが私だけ違うのと、
年が離れすぎて話があわない。
まぁ、こんな私もきっと変わり者だ。