さくら、切なく。
第5章 出逢い。
「初めましてー!リンです!あなたであってますよねー?♪」
いつもごとく自分を作って声をかけた。
中にいたのは白のTシャツに青いだぼだぼジーンズ、眼鏡をかけたちょっとだるそうな感じの雰囲気を出したお兄さん系の男性。
「ほんとの名前は?」
一発目にこう来た。
「みっ、宮原です…。」
私はちょっと怖かったのか、なぜか名字を名乗ってしまった。